赤ら顔(毛細血管拡張症)~5つの原因とその対策~
頬や鼻などが、赤くて気になっている方はいませんか。
顔の広範囲に、赤みを帯びている状態のことを「赤ら顔」と言い、
毛細血管拡張症とも呼ばれています。
赤ら顔には様々な原因があり、それによって対処法が異なりますので、
まず自分がどのタイプなのかを把握しましょう。
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皮膚の薄さを確認しましょう
まず、原因の1つとして挙げられるのが、皮膚の薄さです。鏡を見て、自分の顔をじっくり見て下さい。その時に皮膚の下にある血管が見える人は皮膚が薄い人と言えます。
皮膚が薄いと肌が敏感になりますし、肌トラブルを起こしやすくなります。そして、加齢も皮膚が薄くなる原因です。
洗顔は泡立てた泡で優しくこすることや保湿ケアをしっかりするなど、ふっくらとした皮膚の厚さを維持することが、赤ら顔を防ぐことになります。
皮膚の拡張・伸縮機能がうまくいかなくなると赤ら顔に
皮膚の毛細血管は外気温に合わせて拡張・伸縮を繰り返して体温を維持しています。しかし寒い地域に住んでいる方などは、内外の気温差が激しく、その為に毛細血管が拡張・伸縮を何度も繰り返します。
その拡張・伸縮を繰り返し続けていくと、伸縮力が弱まり毛細血管が拡張しっぱなしということになります。これが毛細血管拡張症です。
寒いところから帰ってきても、顔が赤いままの人がいますが、この伸縮力が弱まっている証拠です。
対処法としては寒いところから暖かい場所に行く場合、頬などを手で覆い、温めることで赤ら顔は防ぐことができます。
ニキビや脂漏性皮膚炎が原因の赤ら顔も
ニキビができるとそのニキビ周辺の皮膚が赤くなりますよね。ニキビが治ればその赤みも消えていきますが、治る前にまたニキビができるとそのまま赤みが残ってしまいます。
繰り返すニキビによって、皮膚に色素沈着してしまい、それが原因で赤ら顔になることもあります。ニキビができた場合に適切な処置をしていれば、赤ら顔を防ぐこともできますので、しっかりとしたケアをしましょう。
それから、脂漏性皮膚炎とは皮脂の多い頭皮や顔にできやすく、痒くなったり、赤くなったり、皮膚が荒れてしまうこともある症状です。この脂漏性皮膚炎が原因で赤ら顔になることもあります。
男性の方が皮脂の分泌が多いのですが、女性でも肌のトラブルとしてよくあります。脂漏性皮膚炎の原因は体内にいる常在菌ですが、ストレスやホルモンバランスの乱れなどにより、皮脂を好む菌が異常増殖してしまうことで肌が荒れます。
毛穴の一つ一つが赤みを持ち、時にはニキビも伴うこともありますので、適切な処置をしましょう。赤ら顔の原因の中でも改善しやすいものですので、思い当たる方はまず皮膚科へ行きましょう。皮膚科で処方された薬を使い、セルフケアとして、ビタミンBを多く含んだ食事をすることや紫外線対策をすることなども良いでしょう。
アルコールの過剰摂取が原因かも
毎日晩酌が欠かせない、飲酒が好きという方は赤ら顔になりやすいです。アルコールには脱水酵素と呼ばれる成分が入っており、これが体内の水分を奪っていきます。
アルコールを飲んだ後に、水分が飲みたくなるのは体が脱水状態になっているからです。脱水の状態が続くと、血液中の水分が不足して血流が悪くなり、滞るようになります。これが原因で赤ら顔になってしまうのです。
そして、お酒を飲む人に多いのですが、肝機能の低下も原因の一つと言えるでしょう。肝臓は、体に取り込まれたものを必要なものと必要ないものに分ける働きをしてくれています。その機能が低下することにより、解毒作用がうまく働かず、老廃物を排出することができなくなります。
その結果、血液中の老廃物が溜まってしまい、血液の流れが悪くなります。お酒が抜けても、赤ら顔が続く場合や目の白目が黄色みがかかった場合は、肝臓の機能が低下していることが考えられますので、アルコールの摂取を控えるようにしてください。
使用している薬による赤ら顔も
アトピー性皮膚炎などでステロイドなどの外用薬を常用している方もいらっしゃるかと思いますが、このステロイドなどの薬品による赤ら顔もあります。
薬の副作用により血流の流れが悪くなり、症状が出てしまうこともあるのですが、治療に必要と処方されている薬ですので、勝手に使用を中止するのはやめましょう。
それ以外の薬でも、副作用により血液の循環が悪くなることで起きることもあります。薬を服用している場合は、処方してくれたお医者さんに相談してみましょう。
赤ら顔を改善するためには、生活習慣を見直すことや、体質の改善、洗顔や保湿ケアを見直すこと、ニキビができないようにすることなどが挙げられます。
ご自分の症状に合わせて、対処していくことがとても大切になります。改善するのには時間のかかることですから、焦らずに治していくことも大切です。